〈根合〉の男君 : 『堤中納言物語』「蓬坂越えぬ権中納言」試論

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抄録

『堤中納言物語』中の一篇である「逢坂越えぬ権中納言」は、「根合」を描いた数少ない作品として注目される。従来、主人公の人物像の把握は、「逢坂越えぬ」という歌ことば的響きから、冒頭と末尾における悲恋の側面が重要視されてきたが、本論では、根合の場面の表現のあり方を考察することによって、物語享受の場と地続きの所に、男同士の<交友>に恵まれた理想的な男君の造型を果たした本物語の特異性を明らかにした。

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