『源氏物語』の描写方法と空間構築 : 空間の明暗を軸として

山本 ゆかり

doi:10.18999/nagujj.99.29

『源氏物語』の描写方法と空間構築 : 空間の明暗を軸として

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山本ゆかり

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ゲンジモノガタリノビョウシャホウホウトクウカンコウチククウカンノメイアンオジクトシテ

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説明

『源氏物語』には暗い空間が多く描かれているが、その暗い空間における描写方法と『源氏物語』作者の感覚の描き方には関連性が認められる。登場人物の視界が閉ざされる暗い空間において、どのように描写がされていくのかを見ていくことで、作者の想像における感覚の位置を探る。具体的には『竹取物語』や『落窪物語』における暗い場面の描写と比較しながら、『源氏物語』特有の描写のあり方を明らかにし、その空間構築の方法を考察した。