稲葉通邦の真福寺本古事記研究と本居宣長

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  • イナバ ミチタツ ノ シン プクジ ボン コジキ ケンキュウ ト モトオリ ノリナガ

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真福寺本古事記は、応安四、五年に同寺執箪賢瑜が書写したとのことは既に明かとなっているが、最初にそれを発見したのは稲葉通邦であり、それは寛政十年であった。しかし通邦はそれ以前にもこの古事記を調べ、写本を作っていた。その時期は従来不明であったが、本居宣長の書入本古事記の貼紙によって寛政六年であることが判明した。宣長は寛政七年に真福寺本の写本を借り寄せ、全部を校合し、執筆中の『古事記伝』に活用すると共に、それ以前に脱稿している部分にも手を入れた。本稿は、稲葉通邦の真福寺本研究の不明であった過程を明らかにし、一方、宣長の古事記研究に真福寺本古事記が与えたいくつかの問題をも指摘した。

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