体外式補助人工心臓装着中から心臓移植後まで継続して理学療法介入した拡張型心筋症の乳児症例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Physical Therapy during External Ventricular Assist Device Implantation and after Heart Transplantation in an Infant with Dilated Cardiomyopathy: A Case Report
この論文をさがす
抄録
<p>【目的】体外式補助人工心臓(ventricular assist device:以下,VAD)装着下の乳児に対する理学療法の安全性の報告はない。VAD装着下の乳児に理学療法を行い,多職種で離床を促したことで安全に発達を促進できたため報告する。【症例と方法】5カ月の女児。日齢6日に拡張型心筋症と診断された。生後4カ月に定頚を獲得した。生後4カ月15日で心不全が増悪し,生後5カ月でEXCOR®装着術を施行した。術後15日から理学療法を開始し,多職種で離床方法を検討しながら抱っこ,椅子座位,端座位とすすめた。【結果】理学療法介入中や病棟での離床中に有害事象なく実施可能であった。心臓移植前(生後11カ月)での日本版デンバー式発達スクリーニング検査は個人–社会11カ月,微細運動11カ月,言語9カ月,粗大運動4カ月だが端座位は骨盤軽介助で可能となった。【結論】循環動態やVADのカニューレ及びラインの管理を行いながら理学療法を行うことで発達を促すことが可能であった。</p>
収録刊行物
-
- 理学療法学
-
理学療法学 50 (3), 92-97, 2023-06-20
一般社団法人日本理学療法学会連合
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390577973014184192
-
- ISSN
- 2189602X
- 02893770
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可