放射性医薬品/ペプチド受容体放射性核種療法剤ルタテラ<sup>Ⓡ</sup>静注 ルテチウムオキソドトレオチド(<sup>177</sup>Lu)

  • 河田 忠之
    ノバルティス ファーマ株式会社 メディカル・アフェアーズ本部

書誌事項

タイトル別名
  • Radiopharmaceuticals / Peptide Receptor Radionuclide Therapeutics, LUTATHERA<sup>Ⓡ</sup> Injection, Lutetium(<sup>177</sup>Lu) oxodotreotide

抄録

ルタテラ静注は、ソマトスタチン受容体(SSTR)陽性の神経内分泌腫瘍(NET)の治療における国内初となるペプチド受容体放射性核種療法の放射性医薬品である。本剤は放射性ルテチウム177(177Lu)で標識されたソマトスタチンアナログであり、静脈から投与後、ソマトスタチン受容体に結合し、腫瘍細胞内に取り込まれ、177Luから放出されるベータ線がDNA損傷を惹起し、細胞増殖抑制作用を発揮する。海外第Ⅲ相試験NETTER-1では、SSTR陽性の切除不能または遠隔転移を有する中腸NET患者を対象として、有効性および安全性が確認され、2017年9月に欧州31カ国において承認を取得し、その後、米国、カナダ、韓国、台湾等で承認を受けた。日本では、SSTR陽性の切除不能または遠隔転移を有する膵、消化管または肺NET患者を対象とした国内第Ⅰ/Ⅱ相試験にて有効性および安全性が確認され、2021年6月に承認を取得した。

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参考文献 (2)*注記

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