知財AIの活用による効率的な特許調査手法の提案
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- 山本 隆治
- 株式会社SCREENグラフィックソリューションズ
書誌事項
- タイトル別名
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- Suggestions of efficient Patent investigation method by use of Intellectual Property AI.
- Survey method of switching from intensive reading to coarse reading in Optimum review ranking.
- 最適な査読順位で精読から粗読に切り替える調査手法
説明
<p>知財AIによる査読順位のソートにより前半はサーチ特許が多いので精読し、最適な査読順位で粗読に切り替えることで、調査集合の調査時間を約1/2に短縮する効率的な特許調査手法について報告する。この調査手法を実現するための課題は以下である。①教師データ査読率を調査集合の何%とすべきか?②精読から粗読みをどこで切り換えるべきか?③AIと調査者の見落とし(偽陰性)をどうすれば抑制できるか?これらを合理的に解決できれば特許調査の効率化が図れると考える。</p><p>アイ・ピー・ファイン社の知財AI「Deskbee」を使用し、サーチ率-ノイズ率をソートして査読順位を決めた。切替査読順位はサーチ抽出特性(AIによるサーチ抽出の期待値曲線)から演算した。サーチ抽出率特性はROC曲線と直交関係である。またAIを2回活用することで、AIと人の見落としを抑制した。本調査手法の検証は、平成25年度特許出願技術動向調査報告書「3Dプリンター」から調査集合を査読判定し、教師データ査読率15%、許容偽陽性率7.5%または定率10%(通常調査)・15%(SDI)の査読順位で精読から粗読に切り替えると調査効率が高いことを確認した。</p>
収録刊行物
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- 情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
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情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集 2023 (0), 37-42, 2023
一般社団法人 情報科学技術協会