2016年熊本地震前後の江津湖周辺における地下水湧出量の変化

書誌事項

タイトル別名
  • Change in groundwater discharge rate around Lake Ezu before and after the 2016 Kumamoto Earthquake

抄録

<p>熊本市の水前寺・江津湖地域において,2016年4月14日,16日に発生した熊本地震前後の地下水湧出量の変化を明らかにした。研究地域を4つのゾーンに分けて,各湧出量の正の値だけ合計した結果,地震前の2015年5月から2016年4月までの平均値は約490,000 m3/dayだったが,地震後の2016年5月から2018年4月までの平均値は約620,000 m3/dayと大きく増加した。この原因は,上江津湖ゾーンと中江津湖ゾーンで地下水湧出量が大きく増加したためである。反対に,下江津湖ゾーンでは湖水から地下への浸透量が大きく増加した。その後,2018年5月から2020年4月までの全湧出量の平均値は約510,000 m3/dayまで減少し,2020年5月以降は約550,000 m3/dayとなった。ただし,地震後に観測された河川流量は,主に上江津湖の復旧工事による影響も考えられる。</p>

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