書誌事項
- タイトル別名
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- <i>Streptococcus Intermedius</i> Liver Abscess and Pyogenic Spondylitis in a Patient with Hemangioma of the Small Intestine
- Streptococcus intermedius肝膿瘍と化膿性脊椎炎を呈した小腸血管腫の1例
- Streptococcus intermedius カン ノウヨウ ト カノウセイ セキツイエン オ テイシタ ショウチョウ ケッカン シュ ノ 1レイ
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抄録
<p>近年,口腔内常在菌であるStreptococcus anginosus groupによる肝膿瘍の報告が増加しており,下部のみならず上部消化管を含めた検索が重要視されている.68歳の女性が腰痛と40度台の発熱を主訴に来院した.精査で多発肝膿瘍と化膿性脊椎炎の診断となり,抗菌薬加療を開始した.下部および上部消化管内視鏡では異常所見はなかった.造影CTで小腸に造影効果を伴う不正な壁肥厚を認め,血液培養からStreptococcus intermediusが検出されたため,小腸病変からの細菌の侵入が示唆され小腸内視鏡を施行したが,病巣の確定には至らなかった.細菌の侵入門戸のコントロールおよび小腸腫瘍の診断のため,入院19日目に腹腔鏡下小腸部分切除を施行した.病理所見は海面状血管腫で腸管粘膜に縦走潰瘍を伴っており,侵入門戸として矛盾しないと考えられた.Streptococcus anginosus groupが起炎菌である場合,小腸を含めた全消化管検索が重要であると考える.</p>
収録刊行物
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- 日本臨床外科学会雑誌
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日本臨床外科学会雑誌 83 (12), 2074-2080, 2022
日本臨床外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578083319109888
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- NII書誌ID
- AA11189709
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- ISSN
- 18825133
- 13452843
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- NDL書誌ID
- 032619200
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可