農業法人の「強み」「弱み」とスマート農業技術の将来の導入意向に関する分析―稲作経営を対象として―

書誌事項

タイトル別名
  • Analysis of Strengths and Weaknesses of Agricultural Corporations and their Intention to Adopt Smart Farming Technologies: A Case Study of Corporate Rice Farming

抄録

<p>本研究では,稲作法人経営に関して競合他社と比較した自社の「強み」「弱み」の評価に注目し,スマート農業技術の将来の導入意向を規定する要因を明らかにすることを目的とする.具体的には,全国農業法人アンケートの調査結果を用いて,今後の普及の伸びしろが大きいスマート農業技術の将来の導入意向を目的変数,自社の「強み」「弱み」を説明変数として,決定木分析を行った.決定木分析の結果,「ドローンや人工衛星を活用した作物の生育状況の計測」に関しては,「生産・加工技術」,「取引先・地域の信頼・ブランド」,「販売・マーケティング」のいずれも優れていると自己評価している法人,「作物栽培機械作業の自動化・ロボット」に関しては,「人材育成」,「生産・加工技術」を優れていないと自己評価する法人において,将来の導入意向を有している割合が高い結果が得られた.このことはつまり,スマート農業技術の普及活動の際に,農業法人のブランドやマーケティング活動,人材育成,生産・加工技術力などを考慮することが有効であることを示唆している.</p>

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参考文献 (6)*注記

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