徳島市における地域活性化に向けた現状分析 : 定期借地権付き分譲マンションの住民動向に着目して

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  • Analysis of the current situation for regional revitalization in Tokushima City : Focusing on the trends of residents of condominiums with fixed-term leasehold rights

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抄録

研究の概要(和文):首都圏など都市部への「一極集中」が問題視されて久しい。四国地方、徳島県の県庁所在地である徳島市も年々、人口が減少して、まちの中心部にあるアーケード街にも空きテナントが目立ち、人流もまばらである。地域活性化については多様な手法による報告がみられるが、本研究では、地域活性化を論じるにあたり「人」に着目する。大半の地方都市では人口・人流データは都市部と比較すると少ないことは自明である。よって、戸建て志向が強い地方都市において、新たな選択肢といえる「定期借地権付き分譲マンション」(定借マンション)の住民動向に着目した。人口減少が加速する徳島市であるが、当該マンションについては調査対象とした物件のなかに「空き」はなく、売買のみならず、相続や遺贈による継承もみられた。これは、定借マンションが地方都市における住居や資産としてのニーズを捕捉しており、住民志向に適った定借マンションが適切に配備されることにより、定住人口を維持していくことが可能であることの示唆である。地域活性化の起点が人であることからすると、定借マンションの増加によって地域活性化に寄与すると考えられた。

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