新型コロナウイルス感染症の細胞診への影響

  • 佐々木 伸也
    堺市立総合医療センター臨床検査技術科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 若狹 朋子
    近畿大学奈良病院病理診断科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 小山 芳徳
    亀田総合病院臨床検査室病理 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 濱川 真治
    公立昭和病院臨床検査科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 三宅 真司
    東京医科大学病院病理診断科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 荒木 邦夫
    国立病院機構松江医療センター呼吸器外科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 池田 聡
    総合病院土浦協同病院臨床検査部 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会年報ワーキンググループ
  • 長尾 俊孝
    東京医科大学病院病理診断科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会前委員長
  • 廣岡 保明
    鳥取県立中央病院外科 日本臨床細胞学会施設認定制度委員会委員長

書誌事項

タイトル別名
  • Impact of the COVID-19 pandemic on cytopathology services in Japan
  • ―Based on annual reports of accredited facilities―
  • ―日本臨床細胞学会認定施設年報集計からみた全国調査報告―

抄録

<p>目的:2019 年 12 月に中華人民共和国にて初めて確認された新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックが本邦の細胞診業務に与えた影響を,公益社団法人日本臨床細胞学会(以下,日本臨床細胞学会)に提出された認定施設年報を基にして検討した.</p><p>方法:日本臨床細胞学会の認定施設年報としてすでに公開済みの全国調査報告書から,新型コロナ感染症が蔓延する前の 2019 年と蔓延後にあたる 2020 年について,所在地および施設の区分別に,細胞診検体数,関連学会および研修会への参加人数を比較検討した.</p><p>成績:検体数に関しては,施設区分別では検診機関において減少が目立ち,材料別では呼吸器,子宮頸部のがん検診検体数,乳腺と甲状腺の検体数が減少していた.関連学会および研修会への参加人数は総数で減少がみられたが,それには地域差があり,2020 年のほうが参加人数の多い地域もあった.</p><p>結論:新型コロナ感染症により検診受診者が減少している.また,生涯研修への参加が減少した地域もあった.今後の動向を注視する必要がある.</p>

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ