粉末X線回折/Rietveld解析による粘土鉱物・土壌中のモンモリロナイトの定量

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タイトル別名
  • Quantification of Montmorillonite in Clay Mineral and Soil by Powder X-ray Diffraction/Rietveld Refinement

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説明

<p>純物質が存在しないモンモリロナイトを解析対象結晶相として,Rietveld 解析による定量性を評価した.マトリックスとしての廃陶器,赤玉土にモンモリロナイト量既知のJCSS-3101参考粘土試料と,内部標準物質としてコランダムを一定量添加した試料に対して Rietveld 解析を行ったところ,解析値と調製値は良く一致した.なお解析用の試料は,V形混合器で60分間混合して均一な試料とした.ベントナイト中のモンモリロナイトは,エチレングリコールを用いた定方位試料を作製することで含有の有無を確認した.ベントナイト中のモンモリロナイトのRietveld定量値は,モンモリロナイト(001)反射の回折強度を,内部標準物質であるコランダム(104)反射の回折強度で除することで検量線を作成して検証した.Rietveld解析法によるベントナイト中のモンモリロナイトの定量値と検量線法による定量値の相対誤差は1.2 %であり,両者の値はほぼ一致した.モンモリロナイト既知量のJCSS-3101参考粘土試料を用いることで,Rietveld解析の定量性を評価することが可能であった.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 51 (0), 107-117, 2020-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578141488306048
  • DOI
    10.57415/xshinpo.51.0_107
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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