年齢,性別とパーソナリティによる絵文字利用の個人差:10代と20代のSimeji利用者に対するアンケート調査から
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- 劉 沫妤
- 東京大学大学院学際情報学府
書誌事項
- タイトル別名
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- Individual differences in emoji use across age, gender, and personality: Based on a Survey of Simeji Users in 10s and 20s
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説明
<p>絵文字が日々のデジタルコミュニケーションに浸透している一方で,絵文字の利用行動と個人差に対する理解が不足し,利用傾向の異なるユーザー同士で,意思疎通の行き違いが多発している。そうした中で,本研究は10代と20代の若年層を対象に,年齢,性別とパーソナリティの三要素から,絵文字利用頻度と利用種類の個人差を探究した。本研究では,Simejiでウェブアンケートを実施し,男女1289名の回答についてUnicodeに従い分析を行った結果,(1)20代は10代より絵文字の利用頻度が高く,「face-hand」と「event」カテゴリーの絵文字を多用する傾向にある。(2)女性は男性より絵文字を頻繁に利用し,「emotion」カテゴリーの絵文字を好む傾向がある。(3)外向性,開放性と情緒不安性の得点が高いほど,絵文字を頻繁に使う。また,情緒不安性,誠実性,外向性,開放性とよく使う絵文字のカテゴリーが関係していることが分かった。一連の結果は,若年層における絵文字利用の多様性と,利用行動および個人特性との関連を示唆している。</p>
収録刊行物
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- 社会情報学
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社会情報学 11 (3), 53-69, 2023-03-31
一般社団法人 社会情報学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578283194591488
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- ISSN
- 24322148
- 21872775
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可