行動履歴を用いた現在バイアスの推定

書誌事項

タイトル別名
  • Present Bias Estimation using Behavior History

説明

<p>現在バイアスは,遠い将来の我慢強さを過信し,近い将来はせっかちになる認知バイアスのことである.現在バイアスが強い人は,目先の誘惑に負けやすく,計画の遂行を先延ばししやすい傾向がある.この結果,現在バイアスが強い人は,目先の苦労を嫌って健康に関する検診を受けにくく,肥満や喫煙といった生活習慣を持ちやすいことが知られている.現在バイアスの強さを理解することで,自身や他者の先延ばし傾向を理解でき,個人の行動変容に向けた効果的な介入も可能になると考えられる.本論文では,ウェアラブルデバイスで観測可能な日々の行動履歴から現在バイアスを推定する手法を提案する.提案手法では,系列データ処理において高い性能を示しているTransformerモデルを採用し,より高精度な推定を実現するため行動履歴中の時刻情報と行動イベントの生起時刻を考慮した位置符号化手法を提案する.評価実験では,提案する位置符号化手法が,既存手法に比べ現在バイアスを高精度に推定できることを示した.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578283198028800
  • DOI
    10.11517/pjsai.jsai2023.0_3h1gs1004
  • ISSN
    27587347
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

問題の指摘

ページトップへ