肝腫瘤性病変検出を目的とした後期動脈相におけるdigital phantom作成ツールを用いた低コントラスト検出能の評価

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タイトル別名
  • Evaluation of Low-contrast Detectability Using the Digital Phantom Creation Tool in the Late Arterial Phase to Detect Liver Mass Lesions
  • カン シュリュウセイ ビョウヘン ケンシュツ オ モクテキ ト シタ コウキ ドウミャクソウ ニ オケル digital phantom サクセイ ツール オ モチイタ テイコントラスト ケンシュツノウ ノ ヒョウカ

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抄録

<p>【目的】肝3-phase dynamic studyを行い,画質がhybrid iterative reconstruction使用においてSD 8, SD 10, SD 12となる臨床画像の後期動脈相に模擬腫瘤を加算し,低コントラスト検出能を評価することで基準画質の策定が可能であるか検討した.【方法】各画質に対して信号ありの画像と信号なしの画像を20シリーズずつ,合計120シリーズの画像を用意した.10名の観察者によって連続確信度法により模擬腫瘤の検出調査を行った.【結果】検出感度はSD 8, SD 10, SD 12でそれぞれ0.765, 0.785, 0.260(p<0.001)となり,特異度は有意に差がなく,曲線化面積はそれぞれ0.901, 0.892, 0.616(p<0.001)であった.模擬腫瘤検出率はそれぞれ74.5%,75.0%,21.5%(p<0.001)となり,観察者間信頼性を示す級内相関係数は信号なしのSD 10で0.697とわずかに低下,信号なしのSD 12は0.185と著しく低下した.【結語】SD 12の画像は病変を見落とす危険性が上がることが示唆される.後期動脈相の画質はSD 10以下が望ましい.</p>

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参考文献 (18)*注記

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