高位頚髄損傷による呼吸筋麻痺に対し横隔膜神経刺激療法を行った1例

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書誌事項

タイトル別名
  • Diaphragm pacing in a high cervical spinal cord injury patient:A case report
  • 症例報告 高位頚髄損傷による呼吸筋麻痺に対し横隔膜神経刺激療法を行った1例
  • ショウレイ ホウコク コウイ ケイズイ ソンショウ ニ ヨル コキュウキン マヒ ニ タイシ オウカクマク シンケイ シゲキ リョウホウ オ オコナッタ 1レイ

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説明

横隔膜神経刺激療法を行い,良好な刺激による換気が得られた1例を報告する。症例は62歳,女性。交通事故により環軸椎亜脱臼,高位頚髄損傷,下位脳幹損傷をきたし入院となった。意識障害,呼吸不全,完全四肢麻痺を認め,気管切開,人工呼吸器にて管理した。意識はほぼ清明の状態にまで改善したが,呼吸不全・完全四肢麻痺は改善しなかった。このため日中の人工呼吸からの離脱を目的に,受傷より86日目に横隔神経刺激療法を行った。術1ヵ月後には最長11時間の人工呼吸器からの離脱が可能となり,レントゲン撮影,入浴,屋外への移動などの際に人工呼吸器なしで移動を行うことが可能となった。高位頚髄損傷による呼吸筋麻痺では人工呼吸器を永続的に使用し,医療・看護・介護に大きな負担になることがある。このような症例では,介護者,医療者の負担軽減,患者の活動範囲拡大のために横隔神経刺激療法は有用と思われた。

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