環境NGO/NPO と行政による協働の歴史と近年の課題
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- 藤田 研二郎
- 農林中金総合研究所 研究員
書誌事項
- タイトル別名
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- A History of Partnership between Environmental NGOs and the Government in Japan
抄録
<p>今日,NGO/NPO と行政の協働が環境政策の基盤の一つとなった経緯について,環境政策の歴史を概観するとともに,近年の環境政策におけるNGO/NPO の位置づけを整理し,課題を提起した。環境政策史において,協働は環境行政の人的資源の不足という問題意識のもと,1970 年代後半からのアメニティ政策に萌芽がみられ,1990 年代以降積極的に施策が形成されていった。近年の環境政策の中で行政とNGO/NPO の協働は,生物多様性,廃棄物の分野を中心に,政策実施へのかかわりを主に念頭に置いて推進されている。一方で環境NGO/NPO の運営は,十分な収入が得られず,結果的に不安定なボランティア依存になりやすいという課題があり,これは環境政策実施体制自体の問題ともいえる。</p>
収録刊行物
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- 環境情報科学
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環境情報科学 52 (1), 1-5, 2023-03-30
一般社団法人 環境情報科学センター
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578360713334912
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- ISSN
- 21885796
- 24354295
- 03896633
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可