リモネングリコールを利用した多価アルコールの合成と そのネットワークポリウレタンへの展開

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タイトル別名
  • Synthesis of polyhydric alcohols derived from limonene glycol and its application to polyurethane networks
  • リモネングリコール オ リヨウ シタ タカ アルコール ノ ゴウセイ ト ソノ ネットワークポリウレタン エ ノ テンカイ

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抄録

<p>植物由来リモネングリコール(LG)を原料として,それぞれ4 つ,6 つ,8 つの水酸基を有する3 種類の多価アルコール(bis-LG,tri-LG,tetra-LG)を合成した。続いて,多価アルコールと4,4’-ジイソシアン酸メチレンジフェニル(MDI)を[OH]0/[NCO]0=1/1(mol/mol)の仕込み比で50 ℃,24 h 反応し,対応するネットワークポリウレタンを40%,60%,92%の収率でそれぞれ得た。多価アルコールの水酸基数増加に伴って,ポリマーの耐熱性は向上した。多価アルコール(bis-LG,tetra-LG)とMDI を接着成分として金属を接着すると,その引張せん断接着強度はそれぞれ2.7 MPa,5.9 MPa であった。また,ポリプロピレングリコール(PPG)(90%)とbis-LG(10%)の混合物をポリオールとして,ポリウレタン発泡体を合成した。PPG のみを原料として得た発泡体に比べて発泡径に大きな違いはなかったものの,5%重量減少温度が約16 ℃高くなるとともに,引張強度が4 倍に向上した。</p>

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