物質フロー分析に基づく使い捨てプラスチック利用の削減可能量の推計

  • 平田 一馬
    東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻
  • 中谷 隼
    東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻
  • 林 徹
    東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻
  • 藤田 壮
    東京大学大学院工学系研究科 都市工学専攻

書誌事項

タイトル別名
  • Estimation of the Potential Amount of Single-Use Plastic Reduction Based on Material Flow Analysis

抄録

<p>プラスチック資源循環戦略におけるマイルストーンの一つとして、使い捨てプラスチックの削減率に関する目標が示され、その達成に向けてレジ袋の有料化や包装資材の薄肉化など様々な取り組みが行われている。しかし、個々の取り組みが使い捨てプラスチック全体に与える影響や、それらの取り組みによる目標の達成可能性に関する議論が不足している。そのため、本研究では現在削減策がとられている使い捨て品目を調査した上で、各品目の削減可能量を推計しボトムアップ的に積み上げることで、実現可能な使い捨てプラスチックの削減率を推計した。その結果、トップダウン的に設定された目標値と、実現可能な削減量の間には大きな乖離があることが分かった。また、現在の取り組みは家庭部門からの排出削減への寄与が中心であり、産業部門から排出される使い捨てプラスチックに削減の余地が残されていることを示唆する結果が得られた。</p>

収録刊行物

参考文献 (9)*注記

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