工場排水を受入れている下水処理場においてテトラヒドロフランが1,4-ジオキサン除去及び細菌組成に与える影響について
書誌事項
- タイトル別名
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- Effect of Tetrahydrofuran on 1,4-Dioxane Removal and Bacterial Composition in Wastewater Treatment Plants Receiving Industrial Wastewater
抄録
<p> 深芝処理場は,鹿島臨海工業地帯に所在する工場・事業場等からの下水を処理している特定公共下水道の終末処理場である。その流入水に含まれる1,4-ジオキサン(1,4DOX)は,テトラヒドロフラン(THF)との共代謝により活性汚泥で除去されていことが示唆されている。しかし,安定的な1,4DOXの除去に必要な反応槽のSRTや流入原水中のTHF/1,4DOX濃度比の検討は不十分であった。そこで,活性汚泥連続培養装置を用いてSRTを踏まえた上でTHF濃度の影響調査を行い,水質や細菌組成の観点から影響を確認した。1,4DOX濃度が2mg/Lの場合,THF/1,4DOX濃度比が3~5の範囲において,90%以上の1,4DOXが除去されることを明らかにした。また,活性汚泥の微生物群集解析の結果から,1,4DOXの除去に関与する既往の細菌(Flavobacteriaceae科やRhodococcus sp.,Mycobacterium sp.)の存在を確認し,細菌組成はTHF/1,4DOX濃度比の影響を受けることを示した。以上のことより,深芝処理場の活性汚泥は,SRTに特別な配慮をしなくてもTHF/1,4DOX濃度比を調整することで,効率的に下水中の1,4DOX除去が可能であることを示した。</p>
収録刊行物
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- 下水道協会誌
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下水道協会誌 60 (730), 117-125, 2023-08-01
公益社団法人 日本下水道協会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578437525699328
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- ISSN
- 24342475
- 00214639
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可