DXと自動装置を活用した段原紙倉庫内作業の効率化

  • 宍戸 正弘
    レンゴー株式会社 製紙技術開発部 技術開発課

書誌事項

タイトル別名
  • The Improvement of Work Efficiency in Containerboard Warehouse by Using DX and Automatic Devices

抄録

2021年9月から稼働を開始したレンゴー淀川流通センターでは,自社開発のトラック管理システムやピッキングアプリ,日本では初号機となるレーザー誘導方式の自動クランプリフト,RFIDシステムなどを導入した。<br>トラック管理システムは,物流関係者の情報共有や業務効率化に,ピッキングアプリは淀川流通センターでの事前荷揃えに効果を発揮している。淀川流通センターでのトラックの平均滞在時間は30分を切るなど,トラックドライバーの待機時間削減に大きく貢献している。自動リフト8台を有する自動倉庫は,当初の設計通りの能力を発揮し,倉庫全体の運営に効果を発揮している。<br>RFIDシステムでは,自動倉庫への入庫時と,流通センターからの出荷時の自動読み取りを可能にしており,後者はトラックドライバーの附帯作業の低減,及び安全対策に繋がっている。RFIDの取組は,サプライチェーン下流の段ボール工場での活用があり,既に一つの工場をモデルとして荷受時間の削減に貢献しており,他工場への展開や他社の参入も期待される。

収録刊行物

  • 紙パ技協誌

    紙パ技協誌 77 (7), 630-635, 2023

    紙パルプ技術協会

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