看護学生のエイジズムと認知的ソーシャル・キャピタルとの関連

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書誌事項

タイトル別名
  • Association Between Agism Among Nursing Students and Their Cognitive Social Capital : A Comparison Based on Motivation to Support Older Adults as Volunteers
  • ─高齢者ボランティア活動意欲による影響─

抄録

<p>看護系1大学の2~4年生の学生242名を対象に,高齢者ボランティア活動意欲がエイジズムと認知的ソーシャル・キャピタルとにどのような関連があるのかをWeb上アンケートを用いて検討した。有効回答数は90名(有効回答率37.2%)であり,高齢者ボランティア活動に意欲有るとみなした群(意欲有り群)は19名(21.1%),意欲無しとみなした群(意欲無し群)は71名(78.8%)であった。エイジズム尺度短縮版(FSA)の「回避」における「個人的には,高齢者と長い時間を過ごしたくない」と逆転処理後の「高齢者とのつきあいは結構楽しい」とは,意欲有り群が無し群に比べて有意(p<0.01)に値が低かった。また,FSA「回避」全体の比較においても意欲有群が無し群において有意(p<0.01)に値が低かった。認知的SCとFSA「回避」との間に,やや弱めの有意な負の相関がみられた(rs=-0.394,p<0.001)。</p><p>高齢者ボランティア参加意欲は,信頼・規範とFSA「回避」に影響することが示唆された。今後,高齢者ボランティア意欲が有る人たちが,高齢者のポジティブ面に着目した発信を行い,社会全体で高齢者を前向きな視点で捉える志向を高める必要がある。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578437525963008
  • DOI
    10.20685/kenkouigaku.32.1_52
  • ISSN
    24239828
    13430025
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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