Checklist of Earthworms of <i>Pheretima</i> Genus Group (Megascolecidae: Oligochaeta) of the World

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  • Checklist of Earthworms of Pheretima Genus Group(Megascolecidae:Oligochaeta)of the world

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抄録

<p>KINBERG (1866 [1867]) は, SAVIGNY (1822)の創設した科Lumbricinaの属を1体節に具える剛毛数に基づき3群に分けた。その中で, 1体節に8本以上の剛毛を有する群にSCHMARDA (1861) のPerichaeta 属と加えて新しく5属(Amynthas, Lampito, Nitocris, Pheretima, Rhodopis) を所属させた。それ以降, BEDDARD (1895a, 1900a), COGNETTI (1906), EASTON (1976), GATES (1959a, 1972), MICHAELSEN (1892, 1899a, 1900a, 1928b, 1934a), SIMS (1978), SIMS & EASTON (1972)らが, 1体節に8本以上の剛毛を有する属を再検討した。そしてEASTON (1979) は8 属に整理し, これらをフトミミズ科 「Pheretima 属グループ」とした。その後, EASTON (1981, 1982)が2属を新設した。現在はPheretima 属グループの中に次の10属が所属し, 世界中から約800種が記載されている : Amynthas KINBERG (1866 [1867]), Archipheretima MICHAELSEN (1928b), Begemius EASTON (1982), Metaphereima MICHAELSEN (1928b), Metaphire SIMS et EASTON (1972), Pheretima KINBERG (1866 [1867]), Pithemera SIMS et EASTON (1972), Planapheretima MICHAELSEN (1934a), Pleionogaster MICHAELSEN (1892) and Polypheretima MICHAELSEN (1934a).</p><p>この約800種の中で初めて報告されたのは,筆者が知る限り, GRUBEが1866年に新種として記載したPerichaeta taitensisである。なお本種は1900年にMICHAELSENがPheretimaに移籍した。</p><p>日本の大型陸生貧毛類は6科, つまりムカシフトミミズ科 Acanthodrilidae (1種), ツリミミズ科 Lumbricidae (約8種), フトミミズ科 egascolecidae (約60種), ジュズイミミズ科 Moniligastridae (約8種), カイヨウミミズ科 Ocnerodrilidae (1種程度) 及びフタツイミミズ科 Octochaetidae (2種程度)からなる。このうち日本産のフトミミズ科の種類の大半がフトミミズ属 (Pheretima) に属し, その多くが新種として記載されたものであった。EASTON (1981) は日本産フトミミズ属の種類を36種に整理した。ところが, EASTON (1981)によってシノニム(同物異名)として扱われたものの中に明らかに別種や別グループと考えられるべきものが含まれており再検討が必要と思われた。しかしながら, 現在は再検討がまことに困難な状況にある。なぜなら日本から新種として記載された記述内容が, 他種との比較の際に不十分であったり, 分類に重要とされてきた形態, たとえば受精嚢孔数には変異があまりにも多い。また記載された基準標本のほとんどが失なわれているためである。</p> 以降はPDFを参照ください

収録刊行物

  • Edaphologia

    Edaphologia 64 (0), 1-78, 1999

    日本土壌動物学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (245)*注記

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