オンライン授業における白黒反転資料の利用状況 : 平均閲覧回数と利用

この論文をさがす

抄録

筆者は大学のオンライン授業用の資料として,主に白背景に黒/青文字の資料(白タイプ),黒背景に白/黄文字の資料(黒タイプ)の2種を用意している。本研究では,Moodle 上に掲載した2種の資料の利用状況について比較検討を行った。2020~2022年に開講された1科目を分析対象とした。ただし,年により非同期型オンライン,同期型・非同期型オンラインの併用,同期型・非同期型オンライン・対面授業の併用と異なる形式で実施され,同期型オンライン授業と対面授業時に提示された資料はいずれも黒タイプであった。平均閲覧回数および利用率をアクセスログから算出し分析した結果,いずれのタイプも授業初回や最終回は特に閲覧回数が多いこと,年によって資料タイプによる利用率が異なることが明らかとなった。今後の課題として,資料のダウンロードや印刷用など実際の利用方法,「見やすさ」の検証,視覚的資料以外への変換のしやすさなどが挙げられた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ