GC-Orbitrap-HRMSによる日本及び中国の大気中揮発性ペル及びポリフルオロアルキル化合物分析法の開発

  • 谷保 佐知
    産業技術総合研究所環境創生研究部門環境計測技術研究グループ
  • 山﨑 絵理子
    産業技術総合研究所計量標準総合センター物質計測標準研究部門有機組成標準研究グループ
  • 羽成 修康
    産業技術総合研究所計量標準総合センター物質計測標準研究部門有機組成標準研究グループ
  • 山本 五秋
    サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
  • 山下 信義
    産業技術総合研究所環境創生研究部門環境計測技術研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • Development of GC-Orbitrap-HRMS Method for Volatile Per- and Polyfluoroalkyl Substances in Ambient Air in Japan and China
  • GC-Orbitrap-HRMS ニ ヨル ニホン オヨビ チュウゴク ノ タイキ チュウ キハツセイ ペル オヨビ ポリフルオロアルキル カゴウブツ ブンセキホウ ノ カイハツ

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抄録

<p>ガスクロマトグラフ高分解能質量分析計(GC-Orbitrap-HRMS)を用いて,揮発性ペル及びポリフルオロアルキル化合物(per- and polyfluoroalkyl substances, PFAS)を含む36種類の有機ハロゲン化合物の測定条件を検討し,日本及び中国大気試料について測定した.本測定により,日本と中国の大気試料から21種類の揮発性PFAS等が検出され,その内,フルオロテロマーアクリレート類,フルオロテロマーメタクリレート類は大気試料も含めた日本及び中国の環境試料において,本報告が初めて検出例である.また,GC-Orbitrap-HRMSを用いて定量分析を行う際には試料溶液の精製と測定モードの選択に注意する必要があることを明らかにした.著者らの知る限り,本研究は実環境大気中の揮発性PFASをGC-Orbitrap-HRMSで測定した初めての報告であり,本技術の普及により大気中PFASの環境挙動解明が可能になると考えられる.</p>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 72 (7.8), 307-316, 2023-07-05

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (9)*注記

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