発達障害者の心身のリラックスに向けたオンライン動作法の適用可能性について

書誌事項

タイトル別名
  • Applicability of Online Dohsa-Hou for the Mental and Physical Relaxation of Developmentally Disabled People
  • ハッタツ ショウガイシャ ノ シンシン ノ リラックス ニ ムケタ オンライン ドウサホウ ノ テキヨウ カノウセイ ニ ツイテ

この論文をさがす

抄録

本研究では,発達障害者の心身のリラックスに向けてオンライン動作法を実施し,その効果やオンラインコンテンツとしての適用可能性について検証した。5名の対象者に,3日間連続でオンライン動作法を実施した。心身のリラックス効果を評価するため,事前事後にPOMS2という質問紙を実施した。また,動作法評定基準によりやりとりの質を評価する中でリラクセイションの進展を検証した。結果として,POMS2の事前より事後のTMD得点が5名中4名についてポジティブな気分状態へと変化した。また,オンライン動作法のやりとりの質が高まることが,リラクセイションにつながりやすい要因の一つであることも示唆された。これらの結果から,オンライン動作法が発達障害者の心身のリラックスに対して一定の効果がある可能性や発達障害者の心身のリラックスに向けたオンラインコンテンツとして適用でき得る支援方法である可能性が示唆された。

収録刊行物

  • LD研究

    LD研究 32 (3), 193-203, 2023

    一般社団法人 日本LD学会

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ