ガラスビード法を用いた蛍光X線分析による多品種一括検量線の検討

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タイトル別名
  • Single Calibration for Wide Variety Materials by Fused Bead Method in XRF Analysis

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説明

<p>ガラスビード法は,試料をアルカリ融剤とともに溶融し,ガラス化する試料調製法で,鉱石,岩石,耐火物等の蛍光X線分析によく用いられる.鉱物効果や粒度効果に代表される,試料の不均質性に起因する分析誤差を低減することができ,また試料が融剤に希釈されるため共存元素の影響も少なくなる.このようなガラスビードの特性を活かし,幅広い品種や広範な組成を一本の検量線で定量することを試みた.鉱物,酸化物等の標準物質や混合試薬,原子吸光の標準液を用いて多品種のガラスビードを多数作成し,23成分(Na2O,MgO,Al2O3,SiO2,P2O5,SO3,K2O,CaO,TiO2,V2O5,Cr2O3,Mn2O3,Fe2O3,NiO,CuO,ZnO,Rb2O,SrO,Y2O3,ZrO2,BaO,HfO2,PbO)について検量線を作成した.希釈や強熱減量・増量,試料厚みなどガラスビード法特有の補正を行うことにより,多品種で広範な試料組成に対応する検量線を作成できた.</p>

収録刊行物

  • X線分析の進歩

    X線分析の進歩 47 (0), 271-277, 2016-03-31

    公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578747085489280
  • DOI
    10.57415/xshinpo.47.0_271
  • ISSN
    27583651
    09117806
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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