平成28年(2016年)熊本地震におけるJMATへの歯科医師参画の経緯とその活動

DOI
  • 門井 謙典
    兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 兵庫県病院歯科医会
  • 足立 了平
    兵庫県病院歯科医会 神戸常盤大学短期大学部口腔保健学科
  • 岸本 裕充
    兵庫医科大学歯科口腔外科学講座 兵庫県病院歯科医会

書誌事項

タイトル別名
  • Background and activities of dentists’ participation in JMAT in the 2016 Kumamoto earthquakes

抄録

<p>2016年4月に発災した熊本地震に対して、兵庫県医師会はJMAT(Japan Medical Association Team: 日本医師会災害医療チーム)兵庫を派遣した。JMAT兵庫は、医師・歯科医師・薬剤師・看護師・調整員からなるチームを編制し、派遣カレンダーに基づき継続的な支援を展開した。JMATの活動内容は、DMAT(Disaster Medical Association Team: 災害医療派遣チーム)から引き継ぎ地元の医療機関が復旧するまで長期にわたり、保健や公衆衛生的な活動も網羅しなければならない。今回のJMAT兵庫には、JMAT史上初めて歯科医師がJMATに参画した。歯科医師が参画したJMATは、被災者に対して多職種によるスムーズな対応が可能となり、また、支援に入る歯科チームとの連携がスムーズであった。従来の歯科医師会チーム所属の歯科医師以外に、JMATの歯科医師も派遣されたことから、派遣に際して、日本医師会・日本歯科医師会間および、被災県医師会・被災県歯科医師会間における緊密な情報共有が必要となり、連携の構築が必要である。</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390578747090681216
  • DOI
    10.51028/jjdisatmed.28.2_69
  • ISSN
    24344214
    21894035
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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