当院におけるCOVID-19 PCR陽性妊婦40例の対応

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タイトル別名
  • Care for 40 Pregnant Women Who Tested Positive for COVID-19 by PCR at Our Hospital
  • トウ イン ニ オケル COVID-19 PCR ヨウセイ ニンプ 40レイ ノ タイオウ

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抄録

当院は第一種感染症指定医療機関であり妊娠35週以降の分娩を取り扱う地域周産期母子医療センターである。当院を受診したCOVID-19 PCR陽性妊婦40例について検討した。内訳は妊娠初期2例,中期7例,後期31例(37週以降18例)であった。当初は全例入院とし,2021年8月以降は軽症かつ37週未満の症例は自宅療養とした。入院とした症例は28例で,入院中に当院で分娩に至った症例は10例,うち帝王切開が1例,経腟分娩が9例だった。COVID-19が適応で妊娠終了を要した例は3例で,1例が緊急帝王切開,1例が34週のため他院に搬送し緊急帝王切開,1例は分娩誘発し経腟分娩となった。治療介入は5例だった。全症例を通じて医療従事者への2次感染はなかった。治療介入により症状が軽快する症例もあり,COVID-19症状,産科適応などを考慮し経腟分娩も選択できると考えられた。

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