中観論書におけるprajñāpāramitānīti

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タイトル別名
  • On ‘prajñāpāramitānīti’ in the Madhyamaka Treatises
  • On 'prajnaparamitaniti' in the Madhyamaka Treatises

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抄録

<p> 本論文は,「prajñāpāramitānīti(shes rab kyi pha rol tu phyin pa’i tshul)」という用語が中観論書においてどのように用いられているかを紹介している.まず,チャンドラキールティ(Candrakīrti)著『プラサンナパダー(Prasannapadā)』やバーヴィヴェーカ(Bhāviveka)著『般若灯論(Prajñāpradīpa)』における用例を検討し,『中論(Mūla-madhyamaka-kārikā)』やその註釈書のチベット語訳奥書の用例も取り上げて,中観派における意義を確認している.次に,バーヴィヴェーカ(Bhāviveka)著『中観心論(Madhyamakahṛdaya-kārikā)』(『思択炎(Tarkajvālā)』)の用例を取り上げ,瑜伽行派においてもその用例があることを指摘している.そして,瑜伽行派における用例は,『順中論』にも関連していることを示唆している.</p>

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