ヒノキ実生コンテナ苗の中期的な成長特性と下刈り期間への影響

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  • Medium-term performance of Japanese cypress (Chamaecyparis obtusa (Sieb. et Zucc.) Endl.) containerized seedlings and its effect on weeding periods

抄録

ヒノキ実生コンテナ苗の中期的な成長特性を把握するため,岐阜県郡上市における11年間の調査データから,従来の方法で育成したコンテナ苗の活着率や成長量を裸苗と比較した。苗木品質のばらつきが大きく,活着率はコンテナ苗の方が低かった。植栽時の樹高はコンテナ苗の方が大きかった。コンテナ苗の11年生時の樹高,胸高直径は裸苗よりやや大きかったが,樹高成長は同等程度であった。植栽直後の比較苗高はコンテナ苗の方が高かったが,6年生時の比較苗高や11年生時の形状比は,裸苗より低い値に落ち着いた。両林分とも9年生時には林冠が閉鎖し成林した。本調査により,コンテナ苗林分が従来の裸苗と同様に成林することは確認できたものの,現状の性能は裸苗と同等程度であって,下刈り期間の短縮には寄与しなかった。

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