Description
本研究では、発達が気になる子どもの保護者支援として、オンラインによる個別支援方式 および対面でのグループ支援方式で実施している全4回の短縮版ペアレント・トレーニング の効果を明らかにすることを目的とした。 効果として、子どもの症状の改善・行動・態度・表情・コミュニケーションに関する肯定 的な変化がみられた。母親の変化としては、気持ちが楽になる・穏やかになる・子どもの気 持ちを考える・これまでの自身の言動への気づきを得る・子どもがかわいいと思えたなどが 明らかになった。さらに、きょうだいとの関係改善、父親の理解や協力体制ができたこと、 家族の雰囲気が良くなり笑顔が増えた効果がみられるなど家族への影響がみられた。また、 さらなる支援につながる効果もみられ、短縮版PTでも効果が十分に得られ、支援者の人的 資源が限られる中、多くの保護者支援利用につながる可能性が示唆された。課題として、定 期的な情報発信やフィードバック、対面での対応、希望に沿える複数の支援方法の提供など があげられ、全4回の短縮版は今後も継続し、対面とオンラインとのハイブリッドグループ 方式PT など提案し、さらに改善していきたいと考える。
Journal
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- 東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報
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東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究年報 (15), 3-13, 2023-03-31
東北福祉大学教育・教職センター特別支援教育研究室
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390578902355911040
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- ISSN
- 21850275
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
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- Abstract License Flag
- Allowed