熱力学平衡物性に基づく新しい半回分式超臨界抽出モデルの開発

  • 大田 昌樹
    東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター 東北大学大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻
  • 卜部 真聖
    東北大学大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻
  • 野村 幸一郎
    東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター
  • 平賀 佑也
    東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター
  • 渡邉 賢
    東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター 東北大学大学院環境科学研究科先端環境創成学専攻
  • 猪股 宏
    東北大学大学院工学研究科附属超臨界溶媒工学研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • Dynamic semi-batch supercritical fluid extraction model based on fundamentally thermodynamic equilibrium properties
  • ネツリキガク ヘイコウ ブッセイ ニ モトズク アタラシイ ハンカイブンシキ チョウリンカイ チュウシュツ モデル ノ カイハツ

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抄録

<p>本研究では, 熱力学物性に基づく新しい抽出モデルを開発することができた. このモデルは, Henry型の分配係数のほか, Langmuir式などの吸着等温式を許容することができるモデルであり, 理論予測が難しい物質移動係数や拡散係数などの速度論パラメータを介さない点で利便性が高いものである. また, ここで構築した数理モデルは, 超臨界CO2純溶媒に限らず, 均一相系の溶媒であれば液体抽出などにも応用できる. さらに, 食品などへの展開を想定すると, 複数溶質を含む場合のモデル上での取り扱いも必要になるが, 溶質間の相互作用が無視できる状態であれば, 溶質ごとに個別に計算することで多成分系にも展開できるものである. 今後, 熱力学基礎物性に基づく抽出挙動の完全予測が期待される.</p>

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参考文献 (8)*注記

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