ロボット支援下肺葉切除術中気道損傷に対してロボット支援下に修復を行った2例

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  • Two cases of robot-assisted repair of bronchial injury caused during robot-assisted lobectomy

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抄録

<p>気道損傷はロボット支援下(RATS)肺葉切除の術中合併症の約0.2%と報告されている.RATS肺葉切除術中気道損傷に対してRATSで修復を行った2例を経験したので文献的考察を加えて報告する.症例1は71歳,女性.右上葉肺腺癌に対してRATS右上葉切除+2a-1リンパ節郭清(ND)を施行し,上下葉間剥離の際右主気管支膜様部を損傷した.症例2は68歳,女性.左上葉肺腺癌に対してRATS左上葉切除+ND2a-1を施行し,リンパ節剥離や気管支切離の際に気管支断端近位膜様部を損傷した.ともに初期の症例で,1例目は気管支周囲組織の剥離の際に展開不良と解剖学的誤認が,2例目は鉗子の通電およびStapler挿入が原因と考えられた.ともにRATS下で瘻孔を縫合閉鎖した.RATS肺葉切除においては気道損傷を回避すべく注意が必要である.RATS施行中の気道損傷に対してのRATS下修復は,安全に施行可能である.</p>

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