書誌事項
- タイトル別名
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- Effects of Drip Fertigation with a Satellite System on Seeded Onion Yield in Hokkaido, Japan:
- Lessons Learnt from On-farm Experiments.
- オンファーム実験としての考察
抄録
<p>近年タマネギ直播栽培が北海道を中心に広まりつつある.直播には育苗の時間とコストを節約できるというメリットがあるが,移植栽培にない難しさがある.発芽率がよくないこと,移植栽培よりも雑草のコントロールが難しいこと,除草剤の被害を受けやすいことの3つである.これらの解決のためには,直播タマネギの初期成長を促進することが重要となる.本研究では,北海道の商業農地において2021年,衛星画像解析と連動した点滴灌漑(ドリップ・ファーティゲイション)を導入することにより,初期成長を促進させ,収量を向上させることができるかを検証した(オンファーム実験).結果は,発芽率については,慣行区の75%に対し,点滴灌漑区は95%と向上した.葉長比較より点滴灌漑が初期成長を早めることを確認でき,最終的な収量も,慣行区の1.8倍となった.窒素肥料を16%減らすことができ,大玉比率も向上した.また蒸発散量を推定し,灌水量を決めるにあたって,衛星画像解析が有効であることも確認された.これらより,タマネギ直播栽培において,衛星画像解析+点滴灌漑が有効な手段になり得ると考えられた.</p>
収録刊行物
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- 農作業研究
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農作業研究 58 (1), 23-34, 2023-03-20
日本農作業学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390578990185990400
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- ISSN
- 18832261
- 03891763
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- 本文言語コード
- en
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可