仁徳天皇陵古墳に対する訪問者の認識と行動

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タイトル別名
  • Various understanding and behavior by visitors to Nintoku-tenno-ryo Kofun

抄録

<p>本研究では,2022年に実施した仁徳天皇陵古墳の訪問者に対するアンケート調査の結果を分析し,同古墳に対する訪問者の認識や目的,行動を明らかにする。同古墳の訪問理由(複数回答可)として,「歴史への興味」と「散歩・散策」を選んだ人がそれぞれ約4割にのぼり,「観光」は3割弱であった。同古墳のイメージを1つ選ぶ質問では,「天皇陵(仁徳天皇のお墓)」と「古墳・文化財」がそれぞれ約3割,ついで「世界遺産」と「地域のシンボル」がそれぞれ約1割であった。「観光地」と答えたのは1%に過ぎない。訪問者の半数が同古墳で拝礼を行っていた。写真を撮影したり,ガイドの説明を聞いたりする人も多かった。同古墳にふさわしい呼称を1つ選ぶ質問では,「仁徳天皇陵」と「仁徳天皇陵古墳」がそれぞれ約3割で,歴史学界の呼称である「大山古墳」・「大仙陵古墳」を選んだのは合わせて約2割であった。訪問者の多くは同古墳を観光地とはみておらず,多様な認識・目的に基づいて行動している。</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579078735110272
  • DOI
    10.14866/ajg.2023a.0_79
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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