世代間交流事業に参加した祖父母世代の成人への 交流に関する意識調査

DOI
  • 志村 華絵
    神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部人間総合科

書誌事項

タイトル別名
  • Survey of participants’attitudes on intergenerational activity

抄録

世代間交流プログラム(以下交流)参加者の、交流に対する意識調査は充分とは言えない。本研究は、参加者の意識を把握することを目的とした。2019年9月から12月に神奈川県が、祖父母世代の成人と孫世代の幼児が共に音楽プログラムを体験する事業を主催した。この事業に参加した祖父母世代の成人312人を対象に、無記名自記式質問紙により、交流に対する意識調査を行った(回収率72.8%)。交流による良い影響を期待する人が多く、参加の動機となる可能性が示唆された。交流により高齢者は「表情が明るくなる」とした人が147人(64.8%)と最多で、幼児は「高齢者に対する尊敬の態度・助け合いの精神が身につく」と「コミュニケーション能力が高くなる」とした人がいずれも最多であった。大多数が交流の参加に抵抗はなく、孫と同居しないにもかかわらず普段から子どもと接する機会が多かった。交流はコロナ禍に影響を受けるため再調査が必要であるが、コロナ禍以前の参加者の意識を反映した貴重なデータである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579134177408256
  • DOI
    10.57559/journalofjsis.jsis1301_02
  • ISSN
    27585905
    21857946
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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