腹腔鏡補助下手術で治療した真性腸石を伴うMeckel憩室穿孔の1例

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タイトル別名
  • Perforated Meckel’s Diverticulum with a True Enterolith Treated by Laparoscopic Surgery:A Case Report
  • フククウキョウ ホジョ シタテジュツ デ チリョウ シタ シンセイ チョウセキ オ トモナウ Meckel ケイシツセンコウ ノ 1レイ

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抄録

<p>症例は30歳台の男性で,3日前からの発熱と下腹部痛を主訴に救急外来を受診した。既往歴に特記事項はなく,7年前に消化管出血で精査されたが原因は不明であった。血液検査所見では炎症反応の上昇を認めた。造影CT検査では骨盤内で浮腫状の回腸に盲端管腔構造を認め,内腔には腸石と思われる高吸収域を認めた。Meckel憩室穿孔の診断で腹腔鏡補助下小腸切除を施行した。術中所見は骨盤底に浮腫上の回腸が落ち込みMeckel憩室を認めた。腸管外に認めた腸石を回収し,腹腔外で小腸切除を施行した。病理組織所見では憩室に異所性胃粘膜が確認され,腸石の成分検索では胆汁酸石であり真性腸石と診断した。異所性胃粘膜を伴うMeckel憩室で真性腸石が形成され穿孔に至り,腹腔鏡下手術を行った報告は極めてまれである。Meckel憩室に腸石を認めた際には,無症状であっても手術を検討すべきであると考えられた。</p>

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