宇宙線中性子を利用した重粘土の表層土壌水分観測

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タイトル別名
  • Near-surface Soil Moisture Observation in a Heavy Clay by Measuring Cosmic-ray Neutrons

抄録

<p>宇宙線土壌水分観測システム(COSMOS)を用いて,重粘土が堆積した干拓農地において熱外中性子数の経時変化を観測した.そして,大気圧,絶対湿度,バックグラウンドの中性子数の3者に基づいて補正した熱外中性子数(N)と,COSMOS近傍の2地点の3深度(5 cm,15 cm,25 cm)に埋設した時間領域透過法(TDT)センサーにより観測した体積含水率(θ)との応答関係を解析した.1時間間隔で観測したNのばらつきが大きかったため,それとTDTセンサーによるθの1時間平均値に対する明確な応答関係を見出すことはできなかったものの,Nの日平均値と深さ5 cmのθとの負の応答関係を見出した.COSMOSは,乾燥地では深さ数十cmの面的なθの観測ツールとして利用されているが,高θ条件を維持した干拓農地の重粘土に同法を適用すると,深さ約10 cm以浅のθの日単位の変動を把握できることが示唆された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579134186006272
  • DOI
    10.11408/jsidre.91.i_137
  • ISSN
    18847242
    18822789
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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