気象変化に伴うサロマ湖第2湖口地区周辺の地形変化特性

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タイトル別名
  • TOPOGRAPHIC VARIATIONS BY METEOROLOGICAL CHANGES IN THE SECOND INLET OF LAKE SAROMA

抄録

<p> サロマ湖は北海道北東部に位置する我国最大の汽水湖であり,第1湖口と第2湖口の2カ所でオホーツク海とつながっている.第2湖口は,1979年の人工的な開削以降,自然の状態で湖口の水深が維持されていたものの,2012年1月に航路が埋塞する災害が生じた.本研究では,来襲波浪や河川流出土砂量の経年変化と,地形変化および汀線変化の変遷を整理することで,常呂川の大規模出水と東寄り波浪の卓越といった外力条件に対して地形変化が顕著に応答したことが,2012年の埋塞災の要因であると結論付けた.また,1-lineモデルにより汀線変化を再現した上で,既往最大の河川出水と東寄り波浪の卓越期が重なったシナリオを想定した将来予測を実施し,第2湖口の東側汀線が大きく前進する結果が得られ,気象変化に伴い悪条件が重なった場合には航路維持が厳しくなる危険性を示した.</p>

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参考文献 (2)*注記

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