グラブ浚渫船の施工履歴データを活用した床掘工の出来形計測手法に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • RESEARCH ON THE APPLICATION OF CONSTRUCTION HISTORY DATA OF GRAB DREDGER TO FINISHED FORM MANAGEMENT FOR FLOOR DIGGING

抄録

<p> 港湾工事の床掘工では,音響測深機による出来形計測が一般的であるが,船舶艤装・航行計測・データ処理等に時間を要するという課題がある.本研究は,床掘工を行うグラブ浚渫船の施工履歴データを用いて出来形計測を行うことにより,音響測深の作業を省略して生産性向上を図ることを目的とする.本研究では,GNSS測位に基づくクレーンブーム頂部の平面位置と支持ロープの繰り出し長さに基づくバケット刃先の深度から,1辺1mの格子で床掘工の掘削深度を評価する出来形計測手法を提案する.施工条件の異なる3つの施工現場において,音響測深機及び床掘工の設計深度と比較した結果,施工履歴データによる出来形計測は,底面部・法面部の両方において90%以上の達成率で床掘工の掘削深度を正確に評価できることが示された.</p>

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ