近年の台風予報誤差の海域別統計的特性について

書誌事項

タイトル別名
  • STATISTICAL CHARACTERISTICS OF RECENT TYPHOON FORECASTING ERRORS BY REGIONAL OCEAN AREA

抄録

<p> 台風災害予測に存在する不確実性評価や減災行動の意思決定には,台風予報の誤差評価が必要である.2015年から2020年にかけて気象庁が公表した「台風情報」の資料を分析し,経路や中心気圧,暴風半径といった台風特性の予報誤差の統計的特性を調べた.海域毎に予報誤差の分布は変化し,バイアスも存在することが示された.また,予報誤差の標準偏差は平均値と同程度に大きいことが明らかとなった.経路誤差はリードタイムとともに比較的単調に増加するが,中心気圧や暴風半径はリードタイムが概ね30時間を超えると変化が小さくなることが示された.個別の予報の経路誤差の変動幅は大きく,アンサンブル予報のばらつきを示す予報円の半径との間には直接的な相関は見られないが,平均統計量としては一定の相関が示された.</p>

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参考文献 (3)*注記

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