抄録
これまでの紀海音の世話浄瑠璃に関する研究は、近松のそれと比較検討する方法で論じられることが多かった。しかし海音作品を独立させて扱った作品論は甚だ少なかったと言えよう。そこで『なんば橋心中』を取り上げ、その作品世界について考察した。その結果、五郎吉やしほの二人の心中が、義理を立て通す事によって起きた必然的な結果であり、それは正しく「侍」としての心中であったことを述べた。
収録刊行物
-
- 名古屋大学国語国文学
-
名古屋大学国語国文学 65 25-40, 1989-12-02
名古屋大学国語国文学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390579289377962240
-
- HANDLE
- 2237/0002007763
-
- ISSN
- 04694767
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用可