書誌事項
- タイトル別名
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- A case of Crossed Aphasia due to Right Frontal Lobe Infarction Concomitant with Moyamoya Disease
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抄録
<p> 症例は 58 歳, 右利きの女性。左半身脱力, 話しにくさで発症し, もやもや病に伴う右前頭葉梗塞の診断で, リハビリテーション目的で当院に入院した。発話では速度低下, 抑揚の消失, 音の誤り, 音の途切れ, 助詞の脱落, 語順の誤りを認めた。書字では仮名の脱落を認めた。失語症構文検査では理解面, 産生面ともに低下していた。以上より, 本例の言語機能では発話におけるプロソディおよび文法が障害されていると診断した。また, 左半側空間無視, 構成障害は認めなかったが, ノートに延々と文章を書き続ける過書を認めた。もやもや病に伴う交叉性失語はこれまで 2 例が報告されているに過ぎない。本例の病変は右前頭葉に限局しており, 文法機能および発話におけるプロソディが右前頭葉に偏在していると考えた。 </p>
収録刊行物
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- 高次脳機能研究 (旧 失語症研究)
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高次脳機能研究 (旧 失語症研究) 43 (3), 229-236, 2023-09-30
一般社団法人 日本高次脳機能障害学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390579289379184896
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- ISSN
- 18806554
- 13484818
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可