ディジタルマンモグラフィでの乳房圧迫による被ばく線量低減効果

  • 西川 祝子
    国際医療福祉大学保健医療学部放射線・情報科学科
  • 西木 雅行
    国際医療福祉大学保健医療学部放射線・情報科学科

書誌事項

タイトル別名
  • Dose-reduction Efficiency by Breast Compression in Digital Mammography
  • ディジタルマンモグラフィ デ ノ チブサ アッパク ニ ヨル ヒバクセンリョウ テイゲン コウカ

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抄録

<p>【目的】乳房圧迫による被ばく線量低減はアナログ時代から継続して行われてきたが,アナログシステムとは画質要件が異なるディジタルマンモグラフィにおいて,乳房を圧迫して撮影することで得られる被ばく線量低減効果をあらためて評価すること.【方法】画質指標としてsignal difference to noise ratio(SDNR)を,被ばく線量指標としてaverage glandular dose(AGD)を使用し,乳房ごとにSDNRとAGDの関係を測定した.次に最適化指標としてのfigure of merit(FOM)を導入して,一定のSDNRを確保するためのAGDを計算した.それをもとに,画質を維持しつつ被ばく線量を半減させるために必要な乳房の圧迫厚を計算した.【結果】被ばく線量を半減させるのに必要な乳房圧迫厚は乳房の構成ごとに異なり,乳腺密度0%で1.49 cm,50%で1.25 cm,100%で1.06 cmであった.【結語】FOMを利用した検討により,ディジタルマンモグラフィでの乳房圧迫による被ばく線量低減効果を定量的に示した.</p>

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