新学制以降継続出版された看護の教科書における褥瘡に関する記述内容と変遷

DOI
  • 真島 知美
    国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科・元研究生
  • 只浦 寛子
    国際医療福祉大学大学院医療福祉学研究科
  • 内田 治
    東京情報大学総合情報学部総合情報学科

書誌事項

タイトル別名
  • Description and transition in pressure ulcer-related content in nursing textbooks published continuously from the inception of the New System

抄録

目的:本研究は、新学制以降、継続して出版された看護の教科書における褥瘡に関する記述内容と変遷を明らかにすることを目的とした。<br> 方法:看護の教科書の蔵書と電子データが最多の国内図書館から、新学制以降、初めて褥瘡の記述がみとめられ、現代まで体系的シリーズとして最長期間、継続して教科書を出版していた出版社の全書を選択した。マルチメソッド・リサーチデザインを用い、テキストマイニング、帰納的解析、Jonckheere-Terpstra 検定、コレスポンデンス分析を行った。<br> 結果:日本看護協会図書館の蔵書約5万冊より1951 ~ 2019 年に1 社が出版した1,374 冊の看護の教科書のうち基礎看護学に関する48 冊が分析対象となった。量、評価、創面、リハビリテーション、壊死組織、能力、火傷のカテゴリ数量に年代別・傾向的変化に有意差があった。大分類カテゴリと割合は[動きの支援51.4%][皮膚・創傷管理18.7%][看護10.7%][全身管理9.8%][環境整備9.4%]であった。コレスポンデンス分析では、1950 ~ 1960 年代は褥瘡の観察と局所刺激で、1950 年代近位に乾燥が布置された。1970 ~ 1980 年代は身体部位、体位や体位変換、寝具、1990 ~2010年代は創傷治癒過程、発生が布置された。<br> 結語:看護の教科書における褥瘡に関する記述は、動きの支援が5 割を超えており、近年は評価を重点に、多面的・総合的な内容に変遷していた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579366904977024
  • DOI
    10.32201/jpnwocm.27.3_478
  • ISSN
    18842321
    1884233X
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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