テキストマイニングによる看護とテクノロジーに関する研究動向

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  • Relationship between nursing and technology: analysis of research trends by text mining

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抄録

<p> 本研究の目的は,論文タイトルのテキストマイニングにより,看護とテクノロジーの研究動向を明らかにすることである。医中誌Webから“看護”と“テクノロジー”を検索し,過去5年間の原著論文のタイトルをテキストマイニングソフトウェアKH Coder3で分析した。その結果,最も多く抽出された単語は「看護」(259件),次いで「教育」(83件),「動画」(66件),および「効果」(54件)であった。共起ネットワークの全体像では,看護におけるシミュレーション教育,オンライン研修,視聴覚教材,認知症高齢者のためのロボットを活用したコミュニケーションがテクノロジーと関連していた。「患者」を関連語にした共起ネットワークでは,医療安全,臥床患者の移動介助や術後患者への指導,ケアの改善,リスクアセスメント,リハビリテーションがテクノロジーと関連していた。「ケア」を関連語にした共起ネットワークでは,クリティカル領域においての機器の活用,視聴覚教材を用いた手技,看護技術,患者の認識の変化,新人教育,高齢患者のコミュニケーションがテクノロジーと関連していた。以上の結果から,現在日本では,患者に質の高いケアを提供するために,看護教育,看護技術の習得支援,医療安全,ロボットなどを活用した看護の補助においてテクノロジーとの関連で研究が進んでいることが明らかになった。</p>

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