III.左側結腸切除の手術手技

書誌事項

タイトル別名
  • Surgical Techniques for Robotic Left-Sided Colon Cancer Surgery

抄録

<p>結腸悪性腫瘍に対する腹腔鏡手術におけるロボット支援手術が2022年4月より保険収載され,ロボット支援結腸癌手術が急速に普及してきている.ロボット支援手術は,鉗子の自由度が高く,直感的な操作による手術を行えるためより精緻な手術が可能となる.一方でロボット支援手術は術野の制限があることが特徴である.鉗子の操作制限や術野の制限を克服するためにはセッティング,ポート配置が重要な役割を果たす.</p><p>左側結腸癌に対する手術は脾弯曲授動を必要とする症例がほとんどである.脾弯曲部周囲には,膵臓,脾臓,大網,結腸間膜が隣接し,その複雑な癒着は患者の個体差が大きいため,個体差によらない脾弯曲授動の手技が重要であると考えている.本稿では,当科で定型化して行っているロボット手術のセッティングと下行結腸,左側横行結腸を対象とした左側結腸切除の手術手技について述べる.</p>

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参考文献 (1)*注記

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