児童期におけるアタッチメント対象の移行に伴うアタッチメントスタイルの変化がFPM コーピングと正感情に及ぼす影響

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タイトル別名
  • Effects of altered attachment styles on elementary school children’s FPM coping and positive affect based on attachment target transitions

抄録

本研究は,児童期のアタッチメント対象移行に伴うアタッチメントスタイルの変化によって,ストレスに直面した際のコーピングスキルの活用と正感情の高まりにどの程度の関連があるかについて明らかにすることを目的とした。小学校5・6年生550 名を対象として,過去と現在のアタッチメントスタイル,FPM コーピング,正感情を測定する3つの質問紙調査を実施した。アタッチメントスタイルは,幼少期の養育者(過去)と現在の友人(現在)それぞれのアタッチメントスタイルの安定と不安定の組み合わせにおける4群を分析した。その結果,過去のアタッチメントの質を基盤としつつも,現在のそれがFPM コーピングの利用促進と正感情の高まりに影響を与える可能性が示唆された。この結果を踏まえて,児童期の健康適応においてアタッチメントスタイルの変化がもたらす補填効果と教育現場への予防的介入の可能性について考察した。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390579444528849920
  • DOI
    10.51003/jjcep.40.1_19
  • ISSN
    24366129
    09108955
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用可

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