横須賀市における病院外心停止傷病者に対するアドレナリン投与のタイミングが病院到着前自己心拍再開に与える影響

  • 山崎 真悟
    横須賀市消防局 国士舘大学大学院救急システム研究科
  • 中川 洸志
    国士舘大学大学院救急システム研究科 国士舘大学防災・救急救助総合研究所
  • 植田 広樹
    国士舘大学大学院救急システム研究科 国士舘大学防災・救急救助総合研究所
  • 田中 秀治
    国士舘大学大学院救急システム研究科 国士舘大学防災・救急救助総合研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of timing of adrenaline administration on return of spontaneous circulation before hospital arrival for out-of-hospital cardiac arrest patients in Yokosuka city
  • ヨコスカシ ニ オケル ビョウイン ガイシン テイシ ショウビョウシャ ニ タイスル アドレナリン トウヨ ノ タイミング ガ ビョウイン トウチャク ゼン ジコ シンパク サイカイ ニ アタエル エイキョウ

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説明

<p>目的:横須賀市の病院外心停止(以下OHCA)傷病者に対する,現場出発前後のアドレナリン(以下ADR)投与のタイミングと自己心拍再開(以下ROSC)の関連を検討すること。方法:横須賀市消防局のウツタインデータを用い,2013年1月1日〜2022年4月30日までのOHCAでADRを投与された傷病者を対象とした。ADR投与のタイミングを現場出発前投与群(以下,現発前群)と現場出発後投与群(以下,現発後群)の2群に分類し,多変量ロジスティック回帰分析によりADR投与のタイミングとROSCの関連を推定した。結果:対象のOHCA傷病者は1,122例,現発前群は483例,現発後群は639例であった。多変量ロジスティック回帰分析の結果,現発前群は現発後群と比較しROSCと有意な関連を示した(AOR 2.03,95%CI 1.31-3.16)ほか,現場滞在時間が4分延長していた。結論:現発前の早期ADR投与は早期ROSCにつながる一方で現場滞在時間の延長も示した。MC協議会は救急隊員に対して早期ADR投与の重要性について教育が必要である。 </p>

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